企業情報
COMPANY代表からのご挨拶
代表取締役 社長執行役員
吉田功
トクホンは1901年(明治34年)の創業以来、家庭で安心、手軽に使用できる、より優れた製品の研究と開発を、一歩一歩積み重ねてまいりました。トクホンの事業精神は、社名の由来ともなった、室町後期から江戸初期に活躍し、安価な治療で広く庶民に親しまれた放浪の医聖、「永田徳本」の「野にあって人を治す」の精神に遡ります。おかげさまで、1933年(昭和8年)から発売しております外用消炎鎮痛プラスター剤「トクホン」は、多くの皆さまにご愛用いただき、貼付剤の代名詞的ロングセラー商品に成長いたしました。
また、「トクホン」で培った貼付剤のノウハウを基に、「必要な時、必要なところに、必要な薬物を送達させる」経皮吸収システムの技術を高め、医療用医薬品分野でも「ヤクバンテープ」等の製品供給を進めてまいりました。
社会の成熟化が進み、自らの健康を自分の責任で守りたいとのセルフメディケーション意識が今まで以上に高まりつつあります。生活者が安心して使える、より有効な医薬品へのニーズにお応えしていくことは、医薬品メーカーの使命として、昔も今も変わらぬものと認識しております。
私たちトクホンは、2012年7月に大正製薬ホールディングスのグループ企業として、新たな一歩を踏み出しました。安心ブランドのもと、これからも皆さまに愛される医薬品の開発、提供を進めてまいります。
今後とも、皆さまの変わらぬご愛顧、ご支援をお願い申し上げます。
会社概要
創業 | 1901(明治34)年10月 |
---|---|
創立 | 1948(昭和23)年9月 |
商号 | 株式会社トクホン(TOKUHON Corporation) |
代表者 | 代表取締役 社長執行役員 吉田功 |
事業内容 | 医薬品製造販売 |
従業員数 | 136名(2024年1月期) |
所在地 | 本社: 〒171-0033 東京都豊島区高田3-26-3 |
高田馬場オフィス: 〒171-0033 東京都豊島区高田3-28-2 FORECAST高田馬場6F(MAP) 03-6907-7800(代表) |
|
工場: 〒345-0824 埼玉県南埼玉郡宮代町字山崎1010(MAP) 0480-32-3231(代表) |
|
研究所: 〒345-0824 埼玉県南埼玉郡宮代町字山崎1010(MAP) 0480-32-2500(代表) |
沿革
1900 |
|
---|---|
1920 |
|
1950 |
|
1960 |
|
1970 |
|
1980 |
|
1990 |
|
2000 |
|
2010 |
|
2020 |
|
会社ロゴの意味
トクホンのシンボルマークは、1つの円と2つの異なるエレメントによって構成。右側の円は「健康な身体」を、左側の2つのエレメントはそれぞれ「健康な心」と「健康な社会生活」を表しています。身体の健康を中心に広がる、心と社会生活の健康を一体として、トクホンの目指す創造的な「ウエルネス」を表現しています。また、コーポレートカラーに赤とオレンジを配色。明るくのびのびとしたイメージを感じさせると同時に、生命の躍動感や活力を表現。医療の分野にとどまらず、幅広い健康生活を追求する、トクホンの姿勢を物語っています。
社名の由来
永田 徳本 先生
社名・製品名「トクホン」の名は室町後期から江戸初期にかけて活躍した「医聖」永田徳本に由来しています。当社では尊敬と感謝の念をこめて「徳本」先生と読んでいますが、実在の人物にもかかわらず多くのなぞを秘めています。まずはその出自ですが、永正9年又は10年(1512年・13年)に三州・高浜村(愛知県)又は甲州・谷村(山梨県)に生まれたとあります。ただ没年に関しては、寛永7年(1630)2月14日(118歳)で多くの資料に共通して記載されています(真偽不明)。徳本の名は「傷寒論医学」の世界においては広く知られており、現在でも専門教育機関での授業で名前が出るそうです。諸国を遍歴して生活していましたが甲斐に滞在していた期間が長かったため「甲斐の徳本」とも呼ばれています。
徳本は医療技術を僧医「玉鼎」から学び医者として大成しました。この頃から様々な地域を周りながら活動していたと思われます。
そして、大永・享禄年間(1521年~32年)に甲斐の武田氏より招かれて武田信虎・信玄の主治医として仕え、信虎追放後の天文年間(1532年~55年)には信州・諏訪東掘に居住していたと伝えられています。医療活動につきましては、後世の記録で様々なものがありますが、診療に行くときは首に薬袋をかけて牛の背中に横になり、金持ちよりも貧しい人々を対象に「甲斐の徳本、1服18文なり」と呼び鳴らして薬を売り歩いたといいます。
そのほかにも2代将軍・徳川秀忠を診察したなど興味深い逸話が残っています。
最後に「医聖」の意外な一面をご紹介いたします。それは「ぶどうの棚架け法」の考案です。現在の方法とは違うそうですが、竹を組み合わせて棚を作ったそうです。勝沼町の雨宮家で考案して指導したのが103歳の元和元年(1615年)頃と伝えられており、現在の勝沼町の様子と重ね合わせると徳本さんの偉業がより偲ばれます。
研究開発
1995(平成7)年、宮代工場の敷地内に研究所が竣工。
大正製薬グループの一員として、時代とともに変化する暮らしと健康のニーズに応える研究・製品開発を推進しています。
特に当研究所は、国内外の21世紀医療に貢献する課題として、薬物を皮膚から吸収させることにより治療を行う「経皮吸収治療システム・TTS(Transdermal Therapeutic System)」の確立を目指しています。
生活者ニーズを踏まえた高付加価値商品の探求に余念がありません。
生産・品質管理
医薬品メーカーとして、健康を願う皆様のために、GMP(医薬品の製造管理及び品質管理に関する基準)に基づき安全・安心・⾼品質な製品を⽣産しています。
検査に合格した原材料は、厳しい管理のもとで製造工程へ進み、付加価値を高めながら最終製品となり、温度管理された製品倉庫で保管し、出荷されていきます。
原材料の受け入れから製品出荷まで、徹底した製造管理と品質管理がくり返し行われています。